ドラマ「陸王」に学ぶ多角化

こんにちは、税理士の竹代です。

 

TBSドラマ「陸王」が最終回を迎えました。

「半沢直樹」、「下町ロケット」に続く池井戸潤シリーズで、私も毎週楽しみに見ていましたが、最終回はめちゃくちゃ良かったですね(^-^)

このドラマは斜陽産業と言われている足袋業界の老舗企業「こはぜ屋」が、売上が右肩下がりの会社を立て直すべく、足袋型のランニングシューズの開発に挑むというストーリーです。

実はこれは実話を元に制作されており、モデルは埼玉県行田市の「きねや足袋」という会社です。

先日テレビ東京系の「ガイアの夜明け」でこの会社が特集されていたのですが、

ドラマと同じような場面がたくさん出てきました。

 

このきねや足袋のように、既存の業界が縮小し、異分野に打って出る必要があるという会社は多いと思います。

また現状は大丈夫でも、ひとつの業界に依存するリスクを避けるため、二つ以上の業界に軸足を置こうと考える会社もあるでしょう。

 

その際に重要なのは「既存の技術(ノウハウ)を活かして、他業界に進出する」という視点です。

中小企業の場合、経営資源が限られているため、全く新しい分野のノウハウを身につけるというのは一朝一夕にはいきません。

時間もかかる上に、リスクも非常に高いです。

そこでまずは既存の技術を活かして何かできることはないか?と考えるほうが成功の確率は高いのです。

きねや足袋も足袋製作の技術をランニングシューズに応用しています。

 

ただランニングシューズの場合は、大手スポーツメーカーが莫大な研究開発費を投じており、そこに割って入るというのは大きな賭けには違いありません。

今後、足袋シューズがどこまで広がりを見せるのか注目していきたいと思います。

 

■本日の学び

「多角化する場合は、まず既存の技術(ノウハウ)を活かせる業界を検討する。」