寝屋川市の完全フレックス制に見る採用の形

こんにちは、姫路の税理士・司法書士 竹代です。

 

先日テレビで、寝屋川市役所が10月から全職員に対し、完全フレックス制度を導入したというニュースをやっていました。

 

寝屋川市の場合、これまでは午前9時~午後5時半が通常の勤務時間で、昼休憩は45分、つまり1日の所定労働時間は7時間15分でした。

完全フレックス制になると、午前8時から午後8時の間で、自由な時間勤務することができるそうです。

例えば月曜は、午前8時~午後8時まで働き、火曜は午前10時から1時間だけ働くというようなことも可能です。

要は、1か月の所定総労働時間になるように働けば、週休3日とかにもできてしまう訳です。

 

これを聞いて率直にこの働き方はいいなぁと思ったと同時に、もし中小企業がこの制度を導入できれば、人材採用のときはかなり売りになると思いました。

ネットで調べてみると案の定、寝屋川市役所への求人数は、この制度導入により以前の10倍になったそうです。

 

今回のようなフレックス制度や、テレワーク、そして副業の解禁と、これからの会社員の働き方は、これまでとは全く違う形になっていくと思われます。極端な言い方をすると「1億総フリーランス」みたいな感覚です。

事実、会社員の8割以上が副業に興味を持っているそうで、副業禁止の会社から、副業OKの会社に転職するということも起きているそうです。今の現役世代(特に20代~40代)は将来の年金も当てにはできませんし、自分で稼ぐという意識は今後ますます強くなってくるでしょうね。

 

採用する企業側もそのような感覚の人たちから選んでもらう会社にならないといけませんから、考え方を柔軟にする必要がありそうです。

ただ労基関係の法律や、税制の改正なんかも併せて行わないと、いろいろな不具合が生じそうな気がします。