桔梗信玄餅の詰め放題に学ぶ価値の転換
こんにちは、税理士の竹代です。
私はテレビ東京系の「カンブリア宮殿」という番組が好きで良く見るのですが
山梨県の桔梗屋さんという老舗和菓子屋が紹介されていた回の話です。
桔梗屋さんは桔梗信玄餅という山梨の代表的なお菓子を作っておられる会社です。
桔梗信玄餅はきな粉に黒蜜を混ぜてそこにお餅をつけて食べるお菓子です。
私も食べたことがあるような、ないような。。。
その番組内で印象的なシーンがありました。
桔梗屋さんは桔梗信玄餅の詰め放題というイベントを開催しています。
そこには朝の5時半の時点で100m以上の行列ができるほどで、遠くは千葉県から来ている人もいるほど。
早い人は2時半から並んでいるとのことでした。もはや新型iPhone並みです(笑)
200人くらいしか入れないので、せっかく並んでも買えない方も多くいるようです。
この桔梗信玄餅の詰め放題ですが、220円払えば参加できるのですが、
袋いっぱい詰めて27個くらい詰められるようです。
普通に27個買ったら4000円するものが220円で買えるのでお得はお得ですが、
朝から並んでしかも交通費のことも考えると決して得しているとは思えないです。
なのになぜ並ぶのか。
番組では桔梗信玄餅の生みの親で、現在は相談役になっておられる
中丸眞治さんが出演しておられましたが、中丸さんがおっしゃるには
「安いだけでは並ばない、楽しいから並ぶんです」とのことでした。
これは結構衝撃の一言でした。
普通食べ物で行列ができる場合というのは、
①めちゃくちゃ美味しい
②コストパフォーマンスが高い
③そこでしか買えない
のいずれかではないでしょうか。
しかしこの桔梗信玄餅の場合、食べ物でありながら
楽しいという価値を提供しているわけです。
しかもこの詰め放題の桔梗信玄餅は、賞味期限間近のものらしく
会社にとっても廃棄ロスを減らしながら集客につなげるという一石二鳥の
イベントのようです。
中丸さんは大学時代からマーケティングを学んでおられるようで
さすがだなぁと思いました。
本日の学び
「自社の商品で、これまでと異なる価値が提供できないか」